連載「ラブソング」完結しました

タイトル通りです。ラブソング、一応掲載終了です。次のページのリンクとか貼っていないので、ちょこちょこ修正は入るかと思います。

この話は「黒山羊〜」同様、小説家になろうにも掲載していて、そのときもあとがきを書いたのですが、忘れたのでまた書きます。もしかしたら違うこと書いてるかも。最終話の話を書いているので、もし読んでくださるのであれば、最終話を読んでから、ここから下を見ていただけると嬉しいです。

この話の原型ができたのは、今から3年くらい前。私生活が全然うまくいかなくて、心身ともにだめだめなときに、冒頭の「僕」の言葉が浮かびました。命は平等ではない。自分の価値は最低なんだろうなって(黒山羊〜もだいたい同時期。この年は本当にまいっていたんでしょうね、こんな話ばかり思いついてた)。

最初は処分が決定したクローンの女の子と、その研究をしていた研究者が最後の日々を過ごすという話だったのですが、冒頭の言葉を使うにあたって、殺し屋という役割を与えることにしました。

ここまでは小説家になろう、で掲載していた内容。このサイトで公開しているのは、また設定が付け加えられています。その大きな要素が、サプリとポッド。舞台となっている街では、誰も外見上の老化を感じることがなく、あらゆる病気がなくなり、最終的に死ぬためには「ポッド」に入ればいい、という設定です。これはある賞に公募に出したときに付け加えた設定。はい、その通り、これは賞に落選したお話。となればその程度の物語なんだなってことなんだろうけれど、暇つぶし程度になってくれればいいなと思って公開しました。

なろうに投稿していたときから、この話は結末に迷っていました。マリーとともに新天地に逃げる、マリーを殺した後に依頼人であるバルヴォを殺す、マリーを殺した後にメリアムに殺される、マリーを殺さず自分も姿を消す……などなど。

でも、結局選んだのは、依頼をこなして、それで終わり。でも、彼は初めて人の「死」を知って、涙を流すエンディング。当然のことだけれど、近しい人がいなくなるのはとても悲しい。悲しいという言葉では表せないほど悲しい。それに、寂しい。「僕」はそれをようやく覚えるという終わり方です。

なろうのときから変わった設定がもう一つ。マリーと「僕」はいわゆる男女の仲になるようなシーンもあったのですが、それも全部なくしました。二人は互いに誰にも言わなかったことを話し合ったり(マリーがクローンであることや、「僕」が公園で飼っていた亀の話など)、ただシンプルな関係にしようと思いました(特に「僕」の性格を鑑みて)。書いていても、そのときの会話の方が書きやすかったなと思いました。

それからちょっとした小ネタたち。亀のメルキオール、名前の由来は東方の三賢人の一人。イエス・キリストが生まれたときにやってきた賢人で、青年の姿をしているらしいです。「僕」の育っていた場所も場所だから、こういうのは知っているんじゃないかと思い(この世界にキリスト教があるかはどうかは明記していないけれど)。マリーと「僕」が最後に一緒に観た、なんども過去をやり直す話は映画「バタフライ・エフェクト」より。あの映画はとても好きです。マリーが「僕」に薦めていた本は、かつて自分が書きかけにしたままの話から。面白く書けそうになったら、これもいつか。

もし、最後までこの話を読んでくれる人がいたら、心から感謝を。

そして、これが誰かに何かを思わせることができるようになれば幸いです。